寝床の中で、昔聴いた曲を思い出す。

このところ、寒さが厳しくなってきた。朝起きるのがきつい。夏は4時頃から明るくなり、6時ぐらいならば平気で起きれたのだが、今はいつまでも寝床の中にいたい。

自分の中学生から高校生の頃を思い出している。あんまり楽しい思い出はなかった。けっこう、神経質な点があり、イライラすることが多かった。自分自身にも自信がなくて、思い悩むことが多かった。

ただ、音楽を聴くのは好きだった。外国の音楽も現在みたいにアメリカ一辺倒ではなくて、フランスやイタリアの音楽もはやっていた。サンレモの音楽祭に誰々が優勝したというようなニュースが日本にも飛び込んできた。

ジリオラ・チンクエッティというイタリアの歌手が『夢見る想い』という曲が1964年のサンレモの音楽祭で優勝した。彼女が16歳のときだった。それを切っ掛けに日本でも流行した。

自分はこの曲が好きでよく口ずさんだりした。ただ、歌詞がイタリア語であり、よく分からない。聴いてそれをノートに、カタカナに筆記して、それを歌っていた。まだそのカタカナは覚えている。「ノノレタ、ノノレタ、ペラマールテ、ノノレタ」というような出だしだ。どんな意味だったのだろう?

このサンレモ音楽祭の名前は今ではあまり聞かない。したに、この歌の動画を貼り付けておく。

イタリアの音楽はドイツ音楽とともに、世界に冠たるものである。カンツオーネとしては、『オーソレミオ』とか『帰れソレントへ』などが有名であり、中学校の音楽の時間に先生が教えてくれて、ずいぶんと心にしみる曲があるものだと感心した。

そういったイタリアの曲は、近頃の日本では流行らない。現代の日本で流行るのは、歌詞の美しさ、メロディーの美しさを無視したような、単にリズムだけが単調に流れるうるさい曲ばかりのようだ。息子たちが好む曲を時々好奇心から聴いてみるが、まったく分からない。

今朝は、ジリオラ・チンクエッティの曲を思い出して、YouTube で聴いてみた。懐かしさとともに、あの頃の落ち着いてスローペースだった日本を思い出す。中学生・高校生の頃は、自分は神経質で学校でも友人関係はあまり上手くいっていなかった。慰めの一つは美しい音楽を聴くことだった。

彼女のもう一つの曲である『ナポリは恋人』も自分は好きだった。ふーん、あの頃は美しい曲がたくさんあったな。

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